男の隠れ家は外がいい!北蒲原の空と山を眺める広々ベランダ

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鈴木 亮平

新潟県聖籠町在住の編集者・ライター・カメラマン。1983年生まれ。企画・編集・取材・コピーライティング・撮影とコンテンツ制作に必要なスキルを幅広くカバー。累計800軒以上の住宅取材を行う。

今年は新型コロナウイルスの影響で家に居る時間が長くなり、その結果、家族と過ごす時間が増えた人が多いと思います。それで幸せ度がアップしたという人もいれば、逆にストレスを感じたという人もいるでしょう。

家づくりにおいては、家族みんなが集まって過ごすリビングやダイニング、キッチンを充実させることに重きを置かれることが多いですが、実は一人になれる空間も大切なのではないでしょうか。

一人になれるスペースというと、書斎や個室が思い浮かびます。しかし、それは必ずしも家の中でなくてもいいのかもしれません。

今月完成した、株式会社mokusiaさんが設計施工を行った聖籠町の住まいには、一人になるのにぴったりの外空間があります。

それは、外でありながら家の中のようで、外なのに籠もりたくなるような不思議な心地よさを感じさせる場所です。

どんなスペースなのか見ていきましょう。

 

外なのに籠もりたくなる空間

こちらのお住まいは東南向きの敷地で、目の前は建物もまばら。空が大きく広がっており、遠くには二王子岳、近くには黄金色の田んぼが広がっています。

そんな風景を眺められる2階には、なんと6畳もの広いベランダが設けられています。

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ベランダは、ポーチのちょうど真上にあります。

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玄関ドアを開けると目の前に階段がありますので、ここを上がって廊下を折り返して進むとたどり着きます。

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三方が壁に囲まれているため、外でありながら、部屋のような安心感があり、風も穏やかに流れていきます。

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サイドの壁が一部切り欠かれていますが、これはその先に見える桜を愛でるための窓。

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春には満開に咲くお隣の桜を眺めながらリラックスしたひと時を過ごすことができます。

ちょうどアウトドア用のイスが置かれていますが、ここに腰掛けてコーヒーを飲んだり、お酒を飲んだり。

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机を置いて仕事をするのも良さそうですし、オンライン飲み会も一層楽しくなりそうです。

冬はダウンジャケットを着こみ、石油ストーブの上で日本酒を燗にしながら楽しむのもいいでしょう。

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天井を見上げればパインの無垢材。そんな木の優しさも居心地を良くしてくれています。

でも、一人だけで使うのはもったいないので、家族や友人とワイワイ使う場所になるかもしれませんね。

ベランダというと洗濯物を干す場所という実用的なイメージがありますが、そうではなく、楽しむための場所として考えた方が夢があります。

6畳という広さが、夢を膨らませてくれます。

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くつろげる畳リビングに、美しい木の格子天井

ちなみにこちらのお住まい、メインの空間は4.5畳の畳コーナーがあるLDK。

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小さなお子様のお昼寝用としても、おもちゃスペースとしても重宝する畳スペース。大人にとっても、食事の後にゴロリと寝転がりたくなる欲望を満たしてくれる存在です。

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天井は下屋部分を勾配天井にして、木格子仕上げに。連続する格子が温かみあるアクセントになっており、ダウンライトもきれいに納められています。

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(この格子が作られていく過程は、こちらのブログ記事でご覧いただけます)

 

暮らしやすい動線&収納計画も

キッチンの隣は通り抜けられるパントリー兼デスク。

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食品ストックはもちろん、たまにしか登場しないタコ焼き器や流しそうめん機などの家電、普段使いしない食器などはまとめてこちらへ。

ぐるりとコの字型に設けられた枕棚で天井付近まで無駄なく活用できます。

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ちょっとした書き物をするためのデスクは、スタンディングでも使えるように高めにされているのもポイントです。

ちなみにこのパントリーへは玄関側からも入れるので、買い物帰りにはここで荷物を下ろしてキッチンへと向かえる無駄のない動線になっています。

キッチン奥にあるのは4畳の洗面脱衣室と浴室。

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広い洗面脱衣室では洗濯物をその場で干して、作業台でたたんでアイロンがけまで完結。台の下に収納ケースを並べれば、衣類の収納までがここでほとんど完了できます。

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次に玄関を見てみましょう。目の前に階段があり、空間の奥行きが感じられます。

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すっきりとデザインされた踏板に、主張しない白のスチールの手すり。

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手に触れるところは木で仕上げるなど、北澤さんの美意識と木への想いがこのようなディテールに現れています。

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玄関はコンパクトでありながらも、折れ戸を開ければ大容量の下駄箱が。上着を掛けるパイプや、傘を掛けるためのパイプまで付いています。

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最近は物がたっぷりしまえるシューズクロークが人気ですが、こちらはコンパクトでスマートなシューズクローク。意外と見ないタイプですが、実はこれくらいがちょうどいい、と思う人は多いはず。

ちなみに階段下を利用したトイレも、ちょっとしたスペースを活用した棚が。

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遊び心もあり、住まい手の暮らしやすさを考えた高い機能性も備えられたお住まいとなっています。

「木(モク)の中で幸せに」を願うmokusia・北澤学さんの家づくり。より詳しく知りたい方はmokusiaさんのWEBサイトをご覧ください。

取材協力/株式会社mokusia 北澤学さん

写真・文/Daily Lives Niigata 鈴木亮平

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鈴木 亮平

新潟県聖籠町在住の編集者・ライター・カメラマン。1983年生まれ。企画・編集・取材・コピーライティング・撮影とコンテンツ制作に必要なスキルを幅広くカバー。累計800軒以上の住宅取材を行う。