【座談会】在宅ワーク時代の「小屋」の可能性を考えてみよう。

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鈴木 亮平

新潟市在住のフリーランスの編集者・ライター(屋号:Daily Lives)。1983年生まれ。企画・編集・取材・コピーライティング・撮影とコンテンツ制作に必要なスキルを幅広くカバー。紙・WEB問わずコンテンツ制作を行う。

※本記事は9,500文字の長文記事です。全て読むのに8分程度掛かります。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、4月7日(火)に出された緊急事態宣言。5月中旬以降、ウイルスの収束が見られる自治体から段階的に解除されてきましたが、5月25日(月)に首都圏の1都3県と北海道でも解除され、ようやく全国で解除となりました。

このコロナ騒動の期間に起こった大きな変化の一つとして、全国的に「在宅ワーク」が推奨されたことが挙げられます。

自宅のPCを使ってチャットでやり取りしたり、ビデオ通話を使ったオンライン会議で仕事が大きな支障なくできることを実感し、在宅ワークがいかに合理的かということに気づいた人が多かったのではないかと思います。

しかし、そう考えられたのは、自宅に集中できる書斎などのワークスペースを確保できた人であり、一方では独立した仕事部屋を確保できず、リビングなどで仕事をしてストレスを溜め込んでしまった人も多いのではないでしょうか?

そこで、土地面積に余裕がある新潟のような地方においては、「小屋」が在宅ワークの課題を解決する手段になるのではないかと考えました。

家の敷地の空きスペースに3~6畳の小屋を建てれば、そこは立派なリモートワーク用のオフィスになります。

今回、株式会社モリタ装芸が保有する小屋付きのモデルハウス「ROMO AMANO MODEL」(新潟市江南区天野3丁目)にて、モリタ装芸のスタッフ6名に、在宅ワークが一般化するこれからの時代の小屋の役割について語ってもらいました。

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ROMO AMANO MODELにある小屋
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6畳弱の空間には棚やデスクが造作されている。
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引き戸を開ければ庭と一体になる。奥に見えるのは母屋。
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写真左上から時計回りに、設計部・阿南征伸さん、設計部・リーベンス香世子さん、意匠部・黒田理奈子さん、リノベーション課・澤海(おもがい)侑希さん、 リノベーション課・小倉直之さん、広報課・早川岳光さん。

 

①小屋に対する想いや、小屋にまつわるエピソード

まず最初のお題は、「小屋に対する想いや、小屋にまつわるエピソード」です。

リノベーション課・小倉直之さんから順番にお願いします。

小倉さん:リノベーションの仕事をしていると農村部のお宅に行くことも多いんですが、そうすると広い敷地には母屋の他に納屋などの小屋があるんです。

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そういう納屋のリノベーションもやったことがあるんですけど、小屋には母屋とは違う独特の空気があり、そこでは母屋ではできないことがやれそうな、そんな気持ちになります。

小屋ならではの魅力があるので、今後仕事で小屋づくりに挑戦したいなと思っていたところなんです。

澤海(おもがい)さん:僕は地元が柏崎の田舎の方なんですが、一家に小屋が一個あるようなところで育ちました。子どもの頃は家の小屋でかくれんぼをして遊んだりしていたんです。小屋が生活の一部というか、あるのが当たり前の環境でした。

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でも、その小屋も今はなくなってしまって、ちょっとさびしい思いをしています。今は新潟で一人暮らしをしていますが、また小屋のある暮らしを取り戻せたらと思っています。

黒田さん:今まで小屋をそれほど身近には感じていなかったんですが、大学で設計の勉強をしてきて思ったのは、小屋は物置などの用途に限定することなく、実は何でもできる場所なんだなっていうことでした。

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一つの家の中にお風呂や子ども部屋や寝室などがあるのが普通ですが、そういう機能を小屋に持たせて敷地内に分散させるような暮らし方も面白そうだなと思います。

リーベンスさん:澤海くんと同じく私も柏崎出身で、地元にはこんな小屋が敷地の中に立っていたりするんですね。

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農作業小屋だったりするんですけど、私も子ども時代に、雨の日は小屋の中でおままごとをして遊んだりとか、友達と漫画を読んだりとか、そういういい思い出が小屋にあります。そのせいか、今も小屋を見つけるとついつい写真を撮ってしまうんです。

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さっき黒田さんが言っていたように、おうちだけで完結するのではなくて、敷地内に小屋があることで、いろんなことが広がるな…って。小屋にはロマンがあるなって思います。

阿南さん:僕は長野県の松本市出身なんですが、実家に小屋がありました。そこでの一番の思い出は、冬になると家族総出で大きな樽に菜っ葉を漬けていたことです。あと、小屋の中に父親の登山道具とかいろいろな物があったので、それを宝探しみたいにして遊んでいました。

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僕は無駄なものを造らない小さい家が好きで、暮らしに合わせて造り込んでいくような家が理想なんですが、小屋も暮らしや発想に合わせて変化させていけるのがいいなと思っています。

あとは、田んぼの中にぽつんとある小屋を見て、何のためにどんな想いでつくった小屋なんだろう?と考えるのも好きですね(笑)。

早川さん:小屋に対するエピソードや想い…。どっちも何もないです。

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ただ、この天野のモデルハウスの小屋を見て、これはいろいろ使えそうだな…と漠然と思ったのは覚えています。アウトドアリビングのベースとして使ったりとか。

今はコロナウイルスの影響でテレワークに移行している人も多いですし、今後子どもたちがオンラインで授業を受けることも増えていくでしょうから、母屋の外にある小屋はそういう場所としてニーズが高まっていくと思います。

 

②今回のコロナ禍において、在宅勤務を経験したか?そこで感じた課題は?

では2番目の質問に移ります。今回のコロナ禍において、みなさんは在宅勤務を経験しましたか?そして、そこで感じた課題はありますか?

自身が経験していない場合は、周囲の人の話でもいいです。今度は阿南さんから時計回りでいきましょう。

阿南さん:今回に限らず自宅で仕事をすることがあるんですけど、子どもがいる状態での在宅ワークはかなり難しいですね。

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9歳と5歳の子どもがいるんですが、やはり家に居れば声はすごく聞こえるし、仕事をしていてもおかまいなしで「何かやろう」って言ってきますし(笑)。自宅でも生活空間と離れた場所で仕事ができたらいいなと思いました。

リーベンスさん:私も時々家に仕事を持ち帰ったりするんですけど、家にいると私は「お母さん」っていう存在なわけでその役割はのっかってきます。そうなると、家族に気持ちを切り替えてもらうのもなかなか無理なことなのかなと実感しています。

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子どもは中3と小5なので、そんなに「遊んで」って来るわけではないんですが、家にいる母親が仕事をしているというのは、悪気はなしに受け入れがたいんだと思います。仕事をしている時に用事を頼まれたりもしますし。なので、集中して家で仕事をするのは難しいですね。

仕事をするスペースもダイニングテーブルになってしまうので。自宅で仕事をするのは思っていた以上に難しいんだなって、今回特に感じています。

なので、こういう小屋があったら、私が小屋に来るのか、子どもたちが小屋に来るのか分からないですけど、「分かれる」という選択肢ができるのはいいなあと思いました。

黒田さん:私は在宅ワークはしてないので知り合いの話になりますが、「家では、職場と同じようには仕事がはかどらない」と言っていました。

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やはり、阿南さんやリーベンスさんと同様に、仕事に必要ない情報が入ってきてしまうからかなと思いました。

私は一人暮らしですが、視覚的に部屋では仕事モードにはなれないと思います。余計なものをシャットアウトできたら仕事がしやすくなると思うんですが…。

澤海さん:今回のコロナの影響で在宅勤務をする機会がありました。僕は1Kの部屋で一人暮らしをしているんですが、8畳の狭い部屋の中に寝れる環境やテレビを見れる環境があると、自分の気持ちがなかなか仕事に入っていかないのを感じました。会社なら「そこで仕事をするしかない」っていう頭になるんですが…。

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普段だらだらしている空間で仕事をするのは、急に言われても難しいです。家族がいても一人暮らしでも、集中できる空間がないと100%のことができる人は少ないのかなって思います。

なので、どんな人にもこういう小屋が、1人1小屋必要なんじゃないかなって。

小倉さん:私は去年結婚して1LDKのアパートに2人で住んでいるんですけど、家での仕事はけっこう気を使いますね。家で仕事する場合は「早く終わらせなきゃ」という気持ちになるので、作業系の仕事をするのはいいんですが、アイデアを練るとかクリエイティブな仕事は難しいです。

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私は個室で想いにふける時にアイデアが浮かぶんですが、特にカーブドッチのヴィネスパのサウナの中とかでプランを考えるとはかどりますね(笑)。

なので、小屋みたいな気持ちを切り替えて集中できる場が欲しいです。

早川さん:私は在宅ワークは特にやってないです。ただ、家で気持ちを仕事モードに切り替えるのは難しいと思います。こういう小屋なら、家の中ではないので集中できそうですよね。一度やってみたいです。

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ありがとうございました。やはり、くつろぐための家で仕事モードになるのが難しい…というのはみなさん共通の悩みでしたね。家族がいても、一人暮らしでもどちらにしても難しいことが分かりました。

 

③今後、自身の仕事用の小屋を持つとしたら、どんな小屋を建てて、どのように仕事をしたいですか?

では3つ目の質問に行きます。今後、自身の仕事用の小屋を持つとしたら、どんな小屋を建てて、どのように仕事をしたいですか?

今度は澤海さんから時計回りで行きましょうか。

澤海さん:僕が仕事用の小屋を持つとしたら、この小屋の半分くらい(約3畳)がいいのかなって思いますね。

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自分が座ったまま全てに手が届くくらいの広さの方が、籠もって集中して仕事ができそうな気がします。それが広い庭の中にあったらいいですね。

小倉さん:私は小屋から自分たちが暮らす母屋が見えて、それが窓からの風景になっているといいなと思います。逆に母屋からも、「仕事してるな~」っていうのが分かるのがいいなと。

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なので、窓がない小屋で籠もるとかじゃなくて、外の景色が見えて気分転換ができたりとか、風に揺られる庭の木々を眺めたりとか、物思いにふけることができるとかが大事です。

小屋の大きさにこだわりはないですけど、窓からどんな風景が切り取られるかが重要ですね。

早川さん:私なら風が通るように窓を設けたいです。欲を言うと、七輪を使うこと前提で小屋を考えたいです。小屋で燻製をつくりたいので。

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あとはポットを置ける空間は欲しいですね。疲れたら一休みできるように。この小屋のように造り付けのデスクは付けたいです。

阿南さん:私はこの小屋と母屋の関係性と同じように小屋を配置したいですね。仕事とプライベートは分けたいですけど、まるっきり分けるのではなくて、家族と互いに気配が感じられるような関係性でいたいなと思います。

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あと、今回のコロナがあって、これから会社っていうのがどのような形になるのかな?っていうのも気になるところですね。

これまでのように毎日会社に集まるのではなく、社員それぞれが小屋を持って、そこをオフィスとするような形態もあり得ると思います。大きさは、他のメンバーが来た時に話ができるようなスペースは確保できた方がいいかなと思います。

リーベンスさん:在宅で小屋で仕事をするようになったら、時々家に戻って家事をして気分転換できるのが良さそうだなって思いました。

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ただ私は会社に来てみんなに会うとモチベーションが上がるので、実際に阿南さんが話したような未来になったら、わりと寂しい気持ちになりそうな気もします。

もし今住んでる家とか現実を考えないとしたら、山と海が見えるようなロケーションのいいところに住んで小屋を建てたいですね。で、ロケーションのいいところに小屋を建てたらみんな遊びに来てくれるかな?って(笑)。

阿南さん:たしかに、プランで行き詰ると環境を変えたくなりますからね。

リーベンスさん:そういう時に阿南さんに来てもらったりして(笑)。

阿南さん:「ちょっとスペース貸して~」って感じでいろんな人の小屋を行き来できると面白そうですよね。

黒田さん:私は集中したい時はスタバに行って仕事したり勉強したりするんです。それはやっぱり、自分が住んでいるところでは集中できないからそういうところへ行くっていうのがあって。

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スタバのいいところは、風景が見えたり、周りの人が何かをしていたり、時間が過ぎていくのが視覚的に感じられたりすることです。なので、籠もり過ぎるのではなく、世間と接触する部分がある小屋がいいですね。外の人の動きが見えるような、細長い窓があるといいかもしれません。

あと、スタバではカウンター席を選ぶので、小屋もカウンターがあるといいですね。

ありがとうございます。みなさん、すごく具体的な小屋のイメージをお持ちで驚きました(笑)。阿南さんが話していたような、誰もが自宅に小屋を設けてそこで仕事をし、毎日通勤しないという働き方は面白そうです。

 

④小屋は仕事用以外にどんな使い方ができるか?

では4つ目の質問に行きます。小屋は仕事用以外にどんな使い方ができそうでしょうか?

小屋で七輪を使いたいと話していた早川さんからお願いします。

早川さん:換気ができる開口を設けた上で七輪を持ち込んで何か焼いてみたいですね。あと、燻製は達人がやる温燻とか冷燻ができるといいなと。

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熱燻は家でもできるんですけど、低い温度でやる燻製、例えばスモークサーモンなどは難しいんです。家ではできない調理を小屋でやってみたいですね。

阿南さん:最近は家族で家にいる時間が増えたので、単純に子どもが遊ぶ、または、親が籠もるっていう使い方をしたいです。子どももストレスがたまったりするので。「小屋でゲーム好きなだけしていいよ~」とか、そんな使い方もいいと思います。それが今一番小屋に求めていることですね。

あと早川さんみたいに七輪やりたいです(笑)。

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家自体の在り方も、家を小さめにして、こういう小屋があるっていうのでもいいのかもしれません。遊び部屋でもいいし、奥さんとケンカした時に籠もるとかでもいいですし(笑)。とにかく「分けたい」って時に便利ですよね。

リーベンスさん:私も子どもたちにしたら「ゲーム部屋」はすごく喜ぶと思います。私たち世代は子どもの頃「タッチ」っていう漫画が流行ってて、南ちゃんと双子の兄弟がお隣同士なんですけど、その3人が勉強する小屋が裏庭にあって憧れだったんです。なので、子どもたちのための小屋っていうのもいいなって思います。

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あと、私は今ウクレレをガチでやっているんですが、最近になって家族に迷惑を掛けているのかな?と思い始めて(笑)。ちょっと小屋に籠った方がいいのかな…?って心配になってます。

小屋があったら私は1日籠もってウクレレを弾いていることでしょう。

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あとやっぱり、阿南さんが言っていたように、子どもと空間を分けるっていうのは、お互いにとっていいのかなって思いました。

黒田さん:私も二人が話していたみたいに、家族が一つの場所にいるのでなく、分かれられるのはいいなと思います。このモデルハウスみたいに母屋と小屋があって、その間にアプローチや植栽があったりして、そういう「間」も大切なんじゃないかなと思いました。

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一つの家で完結するのではなくて、別の場所へ移動することになると、その間に何か考えることもできますし。とことん分けて、風呂、子ども部屋、寝室、キッチン、それぞれが小屋になって分かれているのでもいいのかなって(笑)。キャンプ場に近いイメージですね。

澤海さん:僕、人は小屋に住めると思うんですよ。普通の家に住んでいるよりも小屋に住んでいる方が、庭が身近に感じられると思いますし。

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小屋から出て、外の畑にちょっと野菜を採りに行くとか。そんな豊かさも得られると思いますし。とにかく僕は小屋に住みたいです。

小倉さん:ちょっと違う視点になりますが、小屋には不動産価値があるんじゃないかなと思うんです。例えば人に貸してベーグル屋さんとして使ってもらうとか、その空間を使いたい人に提供するようなイメージです。

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にもコワーキングスペースにしたりとか、外国人旅行者が滞在に使うとか。茶室や習い事とか、地域の活動スポットみたいな形で、そんな拠点が町のあちこちにあるようなイメージです。所有者以外の人が気軽に使える「町に開かれた小屋」という可能性もあるのかなと思います。

リーベンスさん:みんなどちらかと言うと「籠もる小屋」をイメージしてたけど、おぐちゃんだけが「開かれた小屋」っていう風に考えてて、それ面白いって思った。

小倉さん:そう感じたのは、この間小千谷の片貝で「花火を見るための小屋」という建築物が民家の敷地内にあって。その小屋は片貝花火の日に開放してみんなで楽しむために使うんです。

それは昔ながらの近所付き合いのかたちなんですけど、逆に未来的だなって思いましたね。小屋が地域の結び付きを強めるきっかけになっていると思いました。

 

⑤今後どんな小屋をどんな人に提案をしていきたいか?

では、最後の質問に行きますね。今後どんな小屋をどんな人に提案をしていきたいですか?小倉さん、さっきの話が答えにもなっていましたが、そのまま続けてもらってもいいですか?

小倉さん:今の話の続きで話しますね。今後小屋の人気が高まっていったとしても、実際にはすべての人が小屋を持てるようにはならないと思うんです。小屋を持てる人と持てない人が出てくる。

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その場合、持っていない人は小屋の所有者から貸してもらうことで、新しい人と人との関係性が生まれるんじゃないかと思います。個人の敷地内にある小屋を貸す・借りるという関係性は、それ自体が面白いですよね。

早川さん:先日お客さんを接客した時に、夫婦ともにテレワークに移行するかもしれないという話をされていて、そこで、「仕事部屋として小屋を建てるということもできますよ」と話をしました。

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テレワークの解決策として小屋を思いつく人はまだ少ないので、今後選択肢の一つとして伝えていきたいですね。

阿南さん:新築の設計をやっていると、寝室や子ども部屋をはじめ居住スペースを広くしたいと希望されることが多いんです。「広い方が暮らしやすい」と考えるのが一般的なんですね。でも、子どもが巣立っていき、将来部屋が余ってしまうというのはよくある話です。

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そこで、母屋の各個室は小さくして、その代わりに小屋を建てるのがいいのかなと思います。友達が来たら小屋で遊ぶとか。部屋を大きくするよりも、外に小屋がある方が暮らしの変化に対応しやすいと思うんですよね。

リーベンスさん:今思ったんですけど、小屋が要らなくなったら中古車みたいに売れるといいですよね。子どもが居るうちは小屋を買って、いなくなったら売るみたいな。あるいは、子どもが小屋と一緒に引っ越しちゃうとか(笑)。

あとは、コロナ前・コロナ後で考えた時、今までは一番居心地のいい最小単位は家族だとみんな思っていたと思うんですけど、あまりにも家族が密になったために、ちょっと家族と距離を置きたいなっていう考えが生まれつつあるのかなと。

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一方で、緊急事態宣言が出て人の移動が制限された時、地域の連帯感が生まれたのを感じました。商売をやっていて困っている方がツイッターで発信すると、売れ残っていた商品が売れたりとか、新しいコミュニケーションや流通が生まれているのを感じました。そういう時に、こういう小屋がポンってあったら、小屋を拠点にして何か新しい取り組みもしやすいのかなとも思います。

あと、設計としてお客様に提案するとしたら、大きめで素敵な敷地だったら、心の余裕をつくり出すためにも小屋をお薦めしたいですね。

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ペアレントパインツ(新潟市中央区親松)のチーズサンドイッチ。

黒田さん:みなさんが話していた小屋の活用が実際にできたらいいなと思いますね。あとは子どもが巣立った後に、夫婦がそれまでの母屋は人に貸して、自分たちはコンパクトな小屋に住むという使い方もできるのかな?とも思いました。

澤海さん:僕は小屋をいろんな人に自由に使ってほしいなと思っています。ワークスペースとして使う人もいれば、作業小屋として使ったりとか、物置として使う人もいると思いますし、犬小屋として使うのもいいかもしれません。いろんな使われ方をする小屋のある暮らしを見てみたいですね。

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あとは、お客さんを招く場にすることで、小屋が地域の人同士の関係性を築けると思います。地域の集会場をみんなが持っているようなイメージですね。

ありがとうございます。なんだか小屋の話をしているうちに、だんだん不動産や街づくりみたいな話にも発展していきましたね。

本当にたくさんの小屋の可能性や、新しい家の在り方が見えてきました。

じゃあ、以上で座談会の方は終わりにしたいと思います。

小倉さん:あ、ちょっと待ってください。もう少しだけみんなで話し合ってもいいですか?今日こうやって小屋についてみんなで語りましたけど、実際に小屋を建てる人ってそんなにいないじゃないですか。

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そこで、なぜモリタ装芸だったら小屋が建てられるのか?っていう話をしたいなって思っていて。

この間、阿南さんとリーベンスさんと話していて出たのが、モリタ装芸の定額制注文住宅「ROMO」と小屋を合わせて建てると、予算を考えやすくなるんじゃないかっていうことです。

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ROMO 35坪タイプ(長岡モデルハウス) ※画像提供:株式会社モリタ装芸

例えば35坪のROMOを建てる代わりに、32坪のROMOと小屋をつくりましょうという提案をするとかですね。

阿南さん:たしかに、あまり広い家を建てるよりは、少し床面積を小さくして、小屋を加えるというのはいいと思います。母屋を建てて余った材料でコストを抑えて小屋を建てることもできるかもしれませんしね。

それは地球環境にもいいことですし。端材を集めて使うのでつぎはぎみたいになるかもしれませんが。

小倉さん:それがデザインのように見えるかもしれませんよね。誰かが間違って発注したいい材料が使えたりするかもしれません(笑)。

リーベンスさん:あと、ROMOだけだと外収納がなくて、車のタイヤの保管場所や自転車置き場に困るというのは実際にありますよね。それで後からホームセンターの物置を設置したりするケースも多いです。この機会に小屋とROMOを合わせた提案は本気で考えていきたいですね。

阿南さん:今ROMOは一番小さいサイズが30坪ですが、小屋発生でもっと小さいROMOが求められるというのもあり得ますね(笑)。

リーベンスさん:家族の人数も4人家族が標準っていうのからだいぶ離れているのもあるので、坪数はもっと柔軟にやっていってもいいのかなと思います。

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…最終的には、モリタ装芸の定額制注文住宅ROMO+小屋のパッケージ商品が生まれそうなところまで話は進んで行きました。

座談会の後は、100g100円、450円、600円のコーヒー豆を飲み比べて、どのコーヒーかを当てるゲームを行いました。

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そんなちょっとした遊びも、小屋の中で行うと特別な楽しさになります。

在宅ワーク用としてはもちろん、さまざまな可能性を秘めた小屋。一家に一棟あれば、暮らしのバリエーションがグッと広がりそうな気がします。

ちなみに、ROMO AMANO MODELの小屋は、100万円(税別)~で工事可能なのだそうです。(見学も可。➡見学申し込みはコチラから。)

既に家がある人は敷地内の空きスペースに小屋を、これから家を建てる人は小屋を前提とした新しい家づくりを考えてみてはいかがでしょうか?

取材協力:株式会社モリタ装芸

写真・文:鈴木亮平

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