【インタビュー】DIYで手を加えながら暮らす「サンカクノイエ」の楽しさとは!?

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鈴木 亮平

新潟県聖籠町在住の編集者・ライター・カメラマン。1983年生まれ。企画・編集・取材・コピーライティング・撮影とコンテンツ制作に必要なスキルを幅広くカバー。累計800軒以上の住宅取材を行う。

新潟市江南区天野に自宅兼事務所を構える有限会社昭設計。

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2013年から「サンカクノイエ」と名付けられたシンプルな三角屋根の家をつくり続けており、2020年11月までに26軒のサンカクノイエが完成しています。

最新のサンカクノイエ26(三条市新光町)は11月28日(土)~12月4日(金)に完成見学会(※予約制)が行われますので、興味のある方は昭設計さんのWEBサイトで詳細をご覧ください。

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サンカクノイエ26。ブルーグレーのガルバリウム鋼板と杉板外壁。
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サンカクノイエ26。ラーチ合板でラフに仕上げられた2階リビング。

2013年に家業である昭設計に入り、今年の4月に事業継承して代表となった渡辺亮さんは「サンカクノイエ1」のオーナー。

「サンカクノイエ2」のオーナーである北川恵さんが今年4月にスタッフとして加わり、渡辺さんと北川さんの2名体制で新たなスタートを切りました。

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サンカクノイエにはどんな特徴や魅力があるのか?渡辺さんと北川さん、そして、今年7月に胎内市に完成した「サンカクノイエ24」の施主のワタナベさん(ご夫婦と息子さんの3人家族)に、ワタナベさんのお宅でお話をうかがいました。

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――今日はサンカクノイエにお住まいのみなさんにお話を伺いたいと思います。どんなところに魅力を感じてサンカクノイエを建てることにしたんですか?

北川さん 私は7年前に渡辺さんの家(サンカクノイエ1)の完成見学会の小さな告知広告を見て、夫と見に行ったんです。シンプルなデザインや自分たちでDIYをしながらつくり込んでいけるところに魅力を感じて、私たちの家を建ててもらいました。

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ワタナベさん 私は去年たまたま北川さんの家の前を通ることがあって、「この家はどこの会社が建てたんだろう?」と気になっていたんです。

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そうしたら、それから間もなくインスタグラムにサンカクノイエ20の広告が流れて来て。「この会社だ!」と思って見に行きました。外観のデザインと、下地材を現しにしている雰囲気に魅力を感じましたね。

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渡辺さん 僕は家の「工事途中感」が好きで、いつまで経っても家づくりが終わっていない感じが好きなんですよ。それで下地材として使われるラーチ合板などを現しにしています。僕にとっては、きれいに完成した家よりも、途中感のある家が魅力的で(笑)。

 

――みなさん、下地材を現したラフな雰囲気が好きなんですね。住み始めてからどのように手を加えていますか?

渡辺さん 自由にビスを打って棚や金具を取り付けられるように、壁にラーチ合板を張っているので、そこにドライフラワーを吊る金具を取り付けたり、ビスを打って絵を飾ったりしています。でも最近はラーチ合板じゃない塗装の壁にもビスを打って有孔ボードを付けたりしていますね。

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小学生の娘が絵を飾るのが好きなんですが、娘も合板じゃないところに躊躇なくピンを打っています(笑)。

北川さん 事務所でアイアン金具や飾り棚の取り付けをしている時、渡辺さんはビス打ちを失敗しても気にしないので、間違って開けたビス穴が壁にあいていたりしてますよね(笑)。

私は自宅では白い壁の上にさらに板を張ったり、洗面台の周りにタイルを張ったりしました。あと、植物が好きなのでドライフラワーがどんどん増えています。家の前にユーカリの木があるので、その枝を切ってスワッグにしたりとか。

あとは、食べるのを忘れて乾燥してしまったフルーツを吊るしてドライフルーツにしたものも飾りにしています。ペレットストーブがあるので、フルーツがよく乾くんですよ。

ワタナベさん 2階のファミリースペースに洗濯物を干すためのパイプをつけてもらっていたんですが、さらにもう1本ホームセンターでパイプを買ってきて自分たちで梁に取り付けました。薪ストーブで暖められた空気が吹き抜けから上がってきて洗濯物がすごくよく乾くんですよ。

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この家に住んでからインパクトドライバーも買いましたね。玄関ホールにスリッパを掛ける金具を取り付けたり、私も夫も息子も全員スキーをやるので、今は濡れたスキー板を立て掛けるのにちょうどいい金具を探しているところです。

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あとは家の外ですが、薪棚を家族でDIYで作りました。

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北川さん ホームセンター楽しいですよね!私はいい金具を見つけると、「後で何かに使えないかな?」と、とりあえず買ってストックをしています。

 

――新築の家に手を加えることに、みなさん抵抗がないんですね!傷もあまり気にしないですか?

ワタナベさん 引っ越した直後に壁にガツンと物をぶつけてしまって…。それから傷や汚れが付くことも「まあいいや」と思えるようになりました。時々、薪ストーブの火の粉が舞ってボルドーパインの床に落ちたりもするんですが、焦げたくらいがいいかも…と思ったりして。でも、じゅうたんに火の粉が落ちるのは心配になりますが(笑)。

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北川さん 私も家でペレットストーブを使っているんですが、ストーブの前がどうしても灰がこぼれて黒くなるんです。そこだけ、使い込まれたお寺の床みたいになっていますが、その感じも好きですね。白い壁も汚れてきましたが、塗装仕上げなので自分で上からペンキを塗ったらきれいになりました。

渡辺さん 壁をクロスじゃなくて塗装にすることをオススメしているんですが、後から塗り直せるから、という理由があります。木が乾燥することで表面が割れたりもするんですが、それも上から塗ることで直せますし。あと、僕自身も段々と汚れや傷が増えて行くことを楽しみながら暮らしています。

 

――サンカクノイエに住んでどんな風に生活が変わっていきましたか?

北川さん それまでは賃貸に住んでいたので壁にピンを刺すのにも気を使っていましたが、自由に手を加えてインテリアを楽しみながら暮らせるようになりましたね。そんな好きなことを仕事にできるチャンスを昭設計に頂き、今は仕事としても楽しんでいます。

ワタナベさん 子どもが薪割りをしたり、一人で薪ストーブを使いこなしたりと、たくましくなったのを感じますね。

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天井近くの梁にロープを付けているんですが、それは子どもが上り綱として使っていて、腕の力だけで上っていくこともあります。

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あと、今は薪ストーブの上に金網を置いてドライフルーツを作って楽しんでいますが、家族全員釣りが好きなので、今度釣ってきたアジを薪ストーブの上に吊って干物を作りたいなと思っています。

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渡辺さん そうやって楽しみながら住んでもらえている話を聞けるとすごくうれしいです。これからも家に対して遠慮することなく、どんどん使いこなしてもらいたいですね!

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サンカクノイエでの暮らし。それは傷付けないように汚さないように…ではなく、自由に手を加えながらさらに楽しい暮らしを自分たちでつくり出す住まい方。

完璧にお膳立てされていない状態から、好きな空間を自分たちでつくり出す。例えるならば、キャンプのような暮らしと言えるのかもしれませんね。

暮らしながら自分たちらしい家をつくっていきたい。そんな想いを受け止めてくれる住まいづくりを、昭設計の渡辺さんと北川さんがサポートしてくれます。

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取材協力/有限会社昭設計、ワタナベさんご家族(サンカクノイエ24オーナー)

写真・文/Daily Lives Niigata 鈴木亮平

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鈴木 亮平

新潟県聖籠町在住の編集者・ライター・カメラマン。1983年生まれ。企画・編集・取材・コピーライティング・撮影とコンテンツ制作に必要なスキルを幅広くカバー。累計800軒以上の住宅取材を行う。