敷地面積140坪超が6区画!新潟市北区浦木でアウトドアのある暮らしを

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鈴木 亮平

新潟市在住の編集者・ライター・カメラマン。1983年生まれ。企画・編集・取材・コピーライティング・撮影とコンテンツ制作に必要なスキルを幅広くカバー。累計800軒以上の住宅取材を行う。

坪単価4万円!大らかな暮らしを叶える1区画140坪超の分譲地

新潟市北区役所から阿賀野市方面へ車で数分。旧豊栄市の市街地を離れ、のどかな田園風景が広がり始めたところが浦木(うらぎ)地区だ。

訪れたのは、浦木地区を流れる駒林川沿いの分譲地。駒林川が運んだ砂が堆積してできた自然堤防と呼ばれる微高地にあり、141坪から185坪までのゆったりとした敷地が計6区画並んでいる。

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そのうちの1区画はモデルハウスが建築されており現在販売中(詳細は記事の最後にまとめています)。

153坪の土地も売却済みで、残りの141坪(566万円)、145坪(580万円)、172坪(688万円)、185坪(741万円)の4区画が2023年5月31日現在販売中だ。

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売主は五泉市駅前と新潟市江南区三百地に拠点を持つ株式会社まごころ本舗。中古住宅の買取再販を事業の中心とする不動産会社だが、今回縁があって計740坪の土地を入手し、区画整理して分譲地販売を行うことにしたという。

今回の分譲地販売とモデルハウス建築の経緯を、まごころ本舗新潟支店長・平田未来さんに伺った。


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株式会社まごころ本舗 新潟支店長 平田未来さん
1992年生まれ。二級建築士。大学で建築を学び、卒業後、父・光一郎さんが社長を務めるまごころ本舗に入社。最初の3年間は大工として修業。現在は主に買取再販事業を行い、長期優良住宅化リフォームを推進している。築60年の住宅を断熱改修した自宅はリノベモデルハウスとしても活用している。


「空き家がどんどん増えている今の時代に、むやみに新築をするよりも中古住宅を高性能化することが大事と考え私たちは買取再販の業務を行っています。そんな私たちがこの土地を入手した時、利益を優先して40坪程度の土地に分割してたくさんの土地を売るのではなく、この環境に合ったライフスタイルを実現できる価値のある場所にしたいと考え、広めの区画割りにしました。でも、ただ広い土地があるだけでは暮らしのイメージがしにくいと思います。それでモデルハウスを建てることにしたんです。建てるのであれば、将来も必要とされるようにZEH仕様の家にしました。必要な断熱性能を満たし、太陽光発電パネルも載せた『新潟県版雪国型ZEH』の認定を受けたモデルハウスです」と平田さん。

 

雄大な田園風景を見渡すポーチ

では、その雪国型ZEHモデルハウス。どんな建物なのだろうか?

敷地は奥行方向に長い長方形で、面積は178坪もある。入口があるのが北西側で、建物裏手の日当たりがいい南東側に広大な庭が広がっている。

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元々この土地に生えていた木がこの家のシンボルツリー。分譲地内には他にも木をところどころ残すことで、できる限りかつての風景を尊重するように配慮したという。

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アプローチの階段を上がったところは8畳のポーチで、ここに椅子やテーブルを置いてくつろぐことができる。

目の前は見渡す限りの田んぼ。季節ごとに違う表情を見せる田園風景を眺めながらゲストと語らう時間は、この土地ならではの贅沢な体験となる。

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構造的なバランスが取れた左右対称のプラン

均整の取れたH型の平面もこのモデルハウスの特徴。

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中央に24畳のLDKがあり、その目の前には10畳のテラス。その両サイドには左右対称につくられたホテルの客室のような個室がある。

そして、「H」の文字の左下と右下の8畳の空間には玄関やシューズクローク、トイレや水回りがまとめられている。

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「シンプルな形の建物は施工がしやすいですし、屋根形状がシンプルであれば雨漏りリスクも抑えられます。構造的にも安定しますので、特注材と呼ばれる高価で大きな構造材を使わずに高い耐震性を持たせることもできます。シンプルにすることで建築費を合理的に抑えることができますし、リフォームもしやすいので将来かかってくるコストも抑えられたり、たくさんのメリットが生まれるんですよ」と平田さん。

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自由設計の注文住宅では、施主の要望を詰め込むことで平面が複雑化することが少なくない。それがコスト増や、構造のアンバランスにつながることもある。

この建物優先の合理的な平面は、特定の個人をターゲットにしないモデルハウスならではの特長といえそうだ。もちろんシンプルなつくりなので、汎用性も可変性も高い。家具の置き方次第で、住まい手が自分仕様の家にカスタマイズできる。

 

リビングの前室のような役割を果たす玄関

では、さっそくモデルハウスの中を見ていこう。

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玄関ドアを開けたところは、玄関・シューズクローク・玄関ホール・トイレが納まった8畳の空間。

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ポーチと同じタイルで仕上げられた玄関土間があり、すぐ横のアーチをくぐったところはシューズクローク。玄関ホールには帰宅後すぐに手を洗える洗面台も設置されている。

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玄関ホールの奥にあるトイレは、一般的なトイレよりも少し幅が広めで、サイドに手洗いカウンターが付いていてもなお余裕がある。体が不自由な人でも使いやすい。そんな優しさも感じられるトイレだ。

以上がこの家に入ってすぐの空間で、リビングの「前室」のような役割になっている。

 

すべての部屋につながるLDK

そして、玄関ホールのドアを開けた先は、開放的な勾配天井のLDK。このモデルハウスの中心となる空間で24畳の広さがある。

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「登り梁と屋根面で水平構面を取っていて、それにより階間に梁などの軸組を出さずに施工ができました。床は水に強く比較的安く入手できるアカシアの挽き板のフローリングを使っています。さらさらとした感触が気持ちいいですし、フローリングの下には床暖も入っているんですよ」(平田さん)。

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ソファの後ろにあるリビング階段を上った先はロフトのような2階スペース。特に用途が決められていないこの空間は、子ども部屋や書斎、趣味室や収納スペース、物干しなど、住まう家族のライフスタイルに合ったさまざまな使い方ができるプラスアルファの空間だ。

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8畳の広さがあるので、必要に応じて間仕切り壁をつくり個室化してもいい。

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LDKの中央に置かれたソファに座ると、目の前の10畳のテラスと、その先の広い庭を眺めることができる。

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「天候に左右されずに外で過ごせるようにしたいと考えこのテラスを設けました。家の中と庭の間の緩衝地帯のようなスペースですね。雨の日にバーベキューを楽しむこともできます。ここではリビングとテラスを繋げたくて、全開口できる窓を採用しています」(平田さん)。

トンネルのような空間は日射も遮られるので、夏場でも風が通れば涼しく過ごせるかもしれない。休日の朝食など、ちょっと気分を変えて食事を楽しみたい時にも重宝しそうだ。

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LDKの奥は、オープンタイプのペニンシュラ型キッチンが置かれており、背面には大容量のカップボードが。右手奥には勝手口があるので、ゴミ出しもスムーズだ。

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キッチンに立てばLDK全体を見渡すことができ、隣にある水回りにも素早くアクセスできる。

 

四季折々の景色を望める浴室も

キッチンの隣は3畳の洗面脱衣室で、洗濯機以外にもキャビネットなどを置くゆとりがある。

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そして、その隣には大きめの引き違い窓を設けた明るい浴室が。

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雄大な田園風景を眺めながら湯船につかるという、この土地ならではのユニークな時間を過ごすことができるのも魅力。

夜に照明を落とし、初夏であればカエルの大合唱を、初秋であれば鈴虫の声を聞きながら風呂に入るというのもなかなか乙ではないだろうか?

 

奥へと長いホテルのような寝室

残る2つの部屋は、裏庭に面した各10畳の寝室。

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2つの寝室はホテルのようなレイアウトで、廊下のような空間が奥へと伸びているのが特徴だ。手前には1坪のクローゼットがあり、中は2本のハンガーバーと可動棚という、シンプルで過不足のない空間。

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収納家具をあれこれ買わずとも、そのまま使うことができそうだ。

壁沿いのカウンターは部屋の奥まで続いており、デスクワークをしたりお気に入りのものを飾ったりと、使い方の自由度も高め。

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2つの寝室は真ん中のテラスを挟んで左右対称にレイアウトされている。上の写真は南側の部屋で、下の写真は北側の部屋。

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どちらの部屋からも掃き出し窓から庭がよく見える。

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水と電気の自給自足も見据える

そして、広大な庭から眺めるモデルハウスがこちら。

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庭から見る外観もシンメトリーで、屋根には計18枚、7.47kWの太陽光発電パネルを載せている。

「外観は集落に調和するように、落ち着いた暗めの外壁にしています。建物の表側から太陽光発電パネルが見えないようにしているのは、風景と調和させたいと考えたからです。発電した電気は蓄電池に貯めておける仕組みになっていますので、災害時に停電になっても電気を自給できるんですよ。それから建物の横に雨水タンクを設置しています。これは日常的には庭や畑の水やり用ですが、災害等で断水が起こった時の備えにもなります」(平田さん)。

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広大な敷地は野菜などの作物を育てるのにも向いているので、水とエネルギーに加え、食べ物もある程度自給自足ができる。

エネルギー価格の高騰に伴う物価の上昇など、グローバルな経済が時に私たちの生活を混乱させる。「自給自足」は世界情勢に翻弄されるリスクを抑える手段になりそうだ。

これからの時代に求められる住まいや暮らしの形とはどういうものなのだろうか?

このモデルハウスには、そんな疑問に対しての提案が詰め込まれている。

 

分譲地の活用を楽しむイベントを開催

2023年4月にモデルハウスが完成し、4/22(土)にはオープンハウスイベント「まちと自然がつながる浦木の暮らし」が行われた。

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モデルハウスの入口ではドリップコーヒーが振る舞われ、庭では焚き火や薪割り、焼きマシュマロや記念植樹などが行われた。さらに、庭で使えるテントサウナの展示やマジシャンによるパフォーマンスが行われるなど、1区画140坪超の分譲地だからできるさまざまな体験が盛り込まれた。

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「イベントを開くことで集客し、お客様に楽しんで頂きたいという理由もありますが、そもそも私たち自身がこの広い敷地をどう活用できるのかを知りたいと思っていました。

イベントを行い、イベントの運営をする社外の方やお客様と関わることで、どのような可能性があるのかをよりはっきりとイメージできるようになるのではないか?と考えたことがイベント開催の大きな理由です。

実際に焚き火やサウナ、家庭菜園に関心があるお客様もいらっしゃいましたし、庭遊びに興味がないという人にも楽しんで頂くことができました。例えば住宅街でテントサウナをするのは近隣の目が気になると思いますが、この分譲地であれば通りから見られることもありません。

焚き火などもそうでしたが、実際に使ってみることで敷地の使い方がよく分かりましたし、今後分譲地の土地を購入した方に対して、建物の配置も提案しやすくなったように思います」(平田さん)。

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都市近郊の田舎暮らしという選択

とてものどかな田舎暮らしができる分譲地ではあるが、決して辺境にあるわけではないところが大きなポイントだ。

最寄りの駅であるJR豊栄駅までは3.2km(車で8分)、北区役所や豊栄図書館までは2.5km(車で6分)、最寄りのコンビニまでは1.2km(車で2分)。

車で10分圏内にはスーパーやドラッグストア、ホームセンターや各種飲食店に至るまで、日常生活に求められるものが一通りそろっている。

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広々とした土地でのどかな田舎暮らしを満喫しながらも、充実した地方都市の恩恵も受けられる。そんな一見相反しそうな両方のメリットが得られる分譲地なのだ。

「いきなり集落の中の土地に住むのは抵抗がある」という人にとっても、6区画同時の分譲というのは大きな安心材料となりそうだ。

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「現在ライフスタイルを提案する場所としてこのモデルハウスを使っていますが、販売受付も始めています。このモデルハウスは太陽光発電パネルと蓄電池付きで、まだ整備されていない駐車スペースの土間コンクリート打ち、カーポートの施工も含めて3,668万円での販売です。

内訳はモデルハウス本体が2,200万円(税別)で、エアコン3台、床暖房、カーテンレールを含んでいます。それに土地が714万円(非課税)。

あとは、フェンスとテラスで83万円(税別)、カーポート40万円(税別)、太陽光パネルと蓄電池200万円(税別)、芝生等植栽10万円(税別)を含みます。

UA値0.48(HEAT20 G1グレード)の断熱性能を備えていますから、同規模・同仕様の注文住宅を建築するのと比較すると非常にリーズナブルに感じて頂けると思います。

いま街なかに住んでいて、アウトドアを楽しめるライフスタイルに憧れがある方には特におすすめですね」と平田さん。

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日本中のほとんどの場所で高速インターネット回線が利用でき、リモートワークも選択肢として珍しいものではなくなり、多くの人がECサイトを利用して買い物をする時代。

「都市=便利、田舎=不便」という従来の図式が当てはまりにくくなっている。

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新潟市北区浦木に登場した1区画140坪超の分譲地。都市と田舎の両方のメリットを感じながら、新しいライフスタイルを模索できる楽しい場になりそうだ。

 

この分譲地に関して詳しくは「北区浦木の街」の特設WEBサイトをご覧ください。

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画像タッチで「北区浦木の街」特設WEBサイトへ。

 

モデルハウスの詳細はこちらをご覧ください。

●価格:3,668万円
●土地面積:590.53㎡
●延床面積:128.86㎡
●交通:JR白新線 / 豊栄駅 徒歩37分
●所在地:新潟県新潟市北区浦木

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取材協力/株式会社 まごころ本舗 平田未来さん

写真・文/Daily Lives Niigata 鈴木亮平

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鈴木 亮平

新潟市在住の編集者・ライター・カメラマン。1983年生まれ。企画・編集・取材・コピーライティング・撮影とコンテンツ制作に必要なスキルを幅広くカバー。累計800軒以上の住宅取材を行う。